<インソールの目的>
インソールは靴の中敷(足底板)のことです。
立つ姿勢を保持したり、歩く際には、足底で床面から受けた力を全身に伝達することになります。インソールに凹凸を作り形状を変えることで、足から全身へと伝わる力の方向を変化させ、からだの動きを良い方向へ誘導します。
日常生活やスポーツの動きなどは基本的に無意識に行われますが、“動きの効率が悪くなっている”場合、身体にはストレス・負担が繰り返しかかってしまいます。
当院で作成しているインソールは、理学療法士が動き(特に歩き)を評価して、お身体の状態に適した効率の良い動きを誘導することで、痛みの原因となっている関節の動きや筋肉の緊張を改善することを目的としています。
そのため、床面に接している足部の障害だけでなく、膝・股関節・腰部といった下肢や体幹を中心とした様々な部位にも適応します。
<インソール作成の流れ>
1. 医師によるリハビリの処方
2. 理学療法士による全身状態の評価
痛みの状態をお伺いしながら、姿勢や動きを細かく評価します。
3. 足部・靴の形状評価
インソールの作成のために、足の大きさや指標とする骨の位置を確認します。
4. テーピングやパッドによる動作の評価
テーピングでからだの動きを誘導しながら動きを評価し、インソールの形状を決めていきます。
5. インソールの研磨
理学療法士がインソールのベース板を評価した形状に研磨します。
6. 実際にお履きいただいて、動きの確認と調整をします
7. お渡し
※ お渡し後も、痛みの程度や動作の変化に応じてインソールの調整をするなど、リハビリにてフォローを行います。
<料金について>
インソールは装具であるため、療養費支給申請を行うことができます。よって保険適用となり少ない負担で購入していただけます。
療養費支給申請は義肢装具会社に一度全額をお支払いいただき、健康保険組合などの支払基金に装具証明書(当院から)と領収書(義肢装具会社から)を提出し手続きを行っていただきます。
・保険負担3割の場合:6,280円
・保険負担1割の場合:2,093円
※その他にも、診察やリハビリで評価を行うための費用がかかります。