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腰痛に対するメディカルピラティス
Medical Pilates for Low Back Pain


メディカルピラティス

メディカルピラティスは、様々な疾患の治療・予防に特化した運動療法です。

リハビリテーションの一環として、姿勢や動作、柔軟性や筋力、痛みや違和感などを詳細に評価し、正しい姿勢や身体の動かし方を再学習することで、日常生活やスポーツパフォーマンスに活かせるエクササイズをご案内します。

低負荷で運動を行い、インナーマッスル・深層筋群にアプローチします。正しい姿勢や身体の動かし方を確認しながら進めていきます。



身体に痛みがある場合、「このように動かすと痛みがない」という実感を、エクササイズを通じて得ることができます。痛みのない動きを習得することで、短期的に痛みを軽減・改善するだけでなく、長期的に痛みを予防できる身体作りを目指します。

メディカルピラティスでは、ベッド・マット上で行うエクササイズ以外に下記の器具を利用します。

リフォーマー(左側:黒い部分)& タワー(右側:白い部分)


チェア


スパインコレクター




腰痛とメディカルピラティス

「中腰姿勢・前に屈むと腰が痛くなる」や「椅子から立ち上がる時に痛みを感じる」、「長時間立っていると腰が反って痛む」といった腰痛を感じる方は多くいます。

このような場合は、背骨の曲げ伸ばしの動きに問題が生じている可能性や、体幹の筋力不足によって正しい姿勢を保つことができずに腰痛が生じている可能性が考えられます。

メディカルピラティスでは、首から骨盤まで1つずつ背骨を丁寧に動かす練習や、体幹を安定させた状態で脚や腕を動かす練習を行います。また、背中や腰の筋肉・筋膜を伸ばし、正しく筋肉を使う練習もします。

また、腰だけを動かしてしまう癖を修正するために、腰を丸めずに股関節を動かすことや、腰を反らさずに背中を反る練習なども行います。



腰痛に対するメディカルピラティスの例

まず、メディカルピラティスは、ご自宅でも行えるエクササイズが基本です。ご自宅でも日々身体を動かしていただくことは、姿勢や動作の癖を早く修正する効果が期待できます。
ご自身で関節や筋肉を動かす感覚を掴みにくい場合には、器具を利用したピラティスを行うことがあります。



腰から背骨を1つずつ丸める動きの練習には、スパインコレクターを利用した「ロールバック」というエクササイズ(図1)が効果的です。

(図1)
このエクササイズでは腹筋を使う感覚が得られやすく、体を前に潰すように丸めるのではなく、上へ引き上げながら丸めるため、椎間板や関節の問題があっても安全に行えます。前屈みや中腰姿勢での腰痛には、筋肉の使い方や身体の動かし方を修正するために非常に有効です。



背骨全体を反らす動きでは、タワーを利用した「ニーリング キャット」というエクササイズ(図2)があります。

(図2)
四つ這いで行うエクササイズとは違い、バーを頭上に押し動かすことで、背骨を伸ばしながら反る練習になります。腕が頭上に伸びることで背中を反る動きが出やすくなり、腰だけを反らすことなく、背骨全体がしなるように反ることができます。



背骨を横方向に曲げる動きも非常に重要です。これにはチェアを利用した「マーメイド」というエクササイズ(図3)が効果的です。

(図3)
このエクササイズでは、片側の手でバーを押し下げつつ、もう一方の手を頭上に伸ばします。腹筋を使いながら腰背部のストレッチする、非常に効率の良いエクササイズです。左右対称な姿勢の方はほとんどいないため、どちらか一方に傾いている姿勢に対して逆方向の動きを練習することで、姿勢の改善に有効です。



「マーメイド」は、リフォーマーを使ってもエクササイズを行うことができます(図4)。

(図4)
座る姿勢や押す方向、動く方向に違いがあるため、一味違った運動が行えます。1つの動かし方だけではなく、さまざまな動かし方を練習することで、姿勢や身体の動かし方の修正をさらに強固なものにすることができます。



これらの運動は器具を使わなくても行えるため、クリニックに来院された際には器具を使って動きを確認し、ご自宅でも同様の動き方を練習することで相乗効果が得られます。

症状の部位や程度は人それぞれ異なるため、上記のエクササイズが全ての方に適しているわけではありません。お身体の状態を考慮し、安全かつ効果的に実施できる運動をご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひ当院へご相談ください。

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